茨城県、植物園内に宿泊施設・サウナ 25年4月再開業
茨城県の大井川和彦知事は1月31日の記者会見で、県が保有する植物園(那珂市)と隣接する茨城県民の森の一部をリニューアルし、敷地内に宿泊や温浴施設を設けると明らかにした。2025年4月ごろの開業を目指す。
植物園内に庭付きのコテージを約45棟建設し、グランピングエリアを設けて宿泊できるようにする。バーベキュー場、露天風呂やサウナといった温浴施設、ガーデンウエディングにも対応できる開放的なデザインのレストランを新設する。
リニューアルを機に植物園の料金体系も見直す。入園料(高校生以上320円)を無料にする代わりに、施設ごとの料金を設定する。県民の森には、木々を利用した遊具の設置などを検討しており、設計や建設などにかかる費用は植物園と合わせて約30億円を見込む。
1981年開業の植物園は施設の老朽化に加え、利用者数の伸び悩みや収益性が課題だった。県によると、2022年度の利用者数は約5万6千人。ピークだった1995年度に比べて約8割減った。大井川知事は会見で「県内外からの宿泊需要を取り込み、茨城の新たな観光の目玉にしたい」と語った。
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