羽田衝突の記録装置「解析できそう」 安全委が見解

羽田空港で今月2日、日航と海上保安庁の航空機が衝突した事故で、運輸安全委員会の武田展雄委員長は23日、回収した双方のフライトレコーダー(飛行記録装置)とボイスレコーダー(音声記録装置)について、破損に至らない「ぎりぎりの状態」と明らかにした。「なんとか解析できそうだ」としている。事故後、初めての安全委の記者会見で述べた。

武田氏は、日航の機体がエアバスA350―900型だったことに触れ「新型の大型機が初めて全損した。国際的にも関心が高い」と強調。欧米の航空機メーカーや事故調査機関と連携し、乗客の命をどうすれば守れるか調査するのも重要だと指摘した。

安全委は通常、事故から1年以内を目安に調査報告書を作成する。武田氏は「調査過程で再発防止などに資する情報を得られれば、完成を待たずに国土交通省に情報提供する」と語った。

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