白馬アルプスホテル、リゾート再生企業と業務委託契約
白馬アルプスホテル(長野県小谷村)は運営する隣接スキー場と通年集客を目指す。このほど、白馬岩岳マウンテンリゾート(同県白馬村)の通年リゾート化を担った和田寛氏が代表取締役を務めるリゾート経営受託企業と業務委託契約を結んだ。ホテルとスキー場両方でブランディングなどを見直していく。
白馬アルプスホテルは白馬乗鞍温泉スキー場(小谷村)と直結で、客室数は約200室と周辺では最大規模という。スキー場ではもともとキャンプやパターゴルフなどの夏季営業をしており、一部リフトの夏営業も2023年に始めた。ただ、夏も冬も団体客がメインで今後の需要の頭打ちが懸念点だった。
リゾート経営受託企業ズクトチエ(白馬村)の和田氏が白馬アルプスホテルの取締役総支配人となり、ブランディングやコンテンツの見直しを進める。和田氏は「スキー場直結の大規模ホテルという岩岳にはない強みがある」とし、個人客の強化による通年でのホテル稼働率の平準化を目指す考えだ。
和田氏は白馬岩岳マウンテンリゾートに首都圏で人気の飲食店を誘致したり、巨大なブランコを設置したりと夏にも人を呼ぶ工夫を重ねた。23年の夏季来場者は冬季の約2倍の約22万人と過去最高になり、取り組み前の16年と比べ約9倍にまで増えた。
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