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能登半島地震

2024年1月1日、石川県能登地方で最大震度7を観測する地震がありました。同地方では、23年5月に最大震度6強の地震が発生しています。

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「佐渡島の金山」も… 能登半島地震で新潟県内文化財47件被害

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「佐渡西三川の砂金山由来の農山村景観」で市道脇の石積みが一部崩れた=新潟県佐渡市提供
「佐渡西三川の砂金山由来の農山村景観」で市道脇の石積みが一部崩れた=新潟県佐渡市提供

 1日夕に発生した能登半島地震で、新潟県内の文化財にも被害が広がっている。県は12日までに47件の被害を確認。そのうち国重要文化財の「旧笹川家住宅」(新潟市南区)は外壁の落下やひびなど多数の損傷が確認され、臨時休館が続いている。【内田帆ノ佳、中津川甫】

旧笹川家住宅 損傷多数で臨時休館

 旧笹川家住宅は江戸時代に大庄屋を代々務めた名家の住宅で、1954年に国から重要文化財の指定を受けた。今年は4日から開館予定だったが、地震の影響で臨時休館した。母屋の壁に亀裂が入り、庭園にある一部の灯籠(とうろう)が倒壊するなど数十カ所にわたり被害に遭った。敷地内の「三戸前口土蔵」は白壁が半分ほどはがれ落ち、土壁がむき出しになった。

 被災家屋の倒壊リスクを調べる「応急危険度判定」が9日に行われ、母屋や土蔵を中心に「要注意」判定が口頭で伝えられたという。今後は毀損(きそん)届を作成し、文化庁の指示を受けながら修繕を進める。同市南区地域総務課によると、修繕は母屋の壁の亀裂などを理由に中越沖地震(2007年)後に補修したのが最後の記録という。一般公開のめどは立っていないが、同課の担当者は「安全が確保できたエリアから随時公開していく…

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