伊賀上野城への「城泊」、豪出身タレントらが体験「歴史と文化に触れる体験」と絶賛

スクラップは会員限定です

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 三重県伊賀市の伊賀上野城や旧崇広堂などを活用した宿泊プラン「 城泊しろはく 」の可能性を探る実証実験が12、13日に行われた。豪州出身で名古屋市在住のタレント、クリス・グレンさん(55)と香港出身の英国人でインバウンド観光アドバイザーの「きり」さんがモニターを務め、同城天守閣3階に特設した「キャッスルバー」などを楽しんだ。グレンさんは「伊賀の歴史と文化に触れる体験。素晴らしかった」と絶賛した。(山本哲生)

「サンキスト」「バヤリース」などオレンジジュースの値上げや販売休止相次ぐ…輸入先のブラジルで不作続き
天守閣3階に特設された「キャッスルバー」。天井絵の下で乾杯(12日夜、三重県伊賀市で)=伊賀上野DMO提供
天守閣3階に特設された「キャッスルバー」。天井絵の下で乾杯(12日夜、三重県伊賀市で)=伊賀上野DMO提供

 観光庁の「歴史的資源を活用した観光まちづくり推進事業」のモデル指定を受け、伊賀上野DMO(観光地域づくり法人)などでつくる協議会「MIRAIGAプロジェクト」が主催した。

 「伊賀上野城キャッスルステイ」と名付けたプランを宿泊業者「バリューマネジメント」が企画。同社は愛媛県大洲市で1泊100万円の「大洲城キャッスルステイ」を手がけた実績があるという。

忍者にふんしたスタッフに迎えられ、御成門を通って旧崇広堂に入るグレンさん(12日、三重県伊賀市で)
忍者にふんしたスタッフに迎えられ、御成門を通って旧崇広堂に入るグレンさん(12日、三重県伊賀市で)

 12日夕、江戸時代の藩校・旧崇広堂(国史跡)から実験がスタートした。普段は閉ざされている藩主専用の「 御成門おなりもん 」が開かれ、和装のグレンさんときりさんが入場。畳敷きの講堂では、武術家で三重大院生の三橋源一さん(49)による忍者学のレクチャーを受けた。

 その後は、国史跡の上野公園に移動し、城を管理する伊賀文化産業協会・福田和幸専務理事の案内で天守閣を見学。夕食と宿泊は、国登録有形文化財の料理旅館跡や町家を改装した「NIPPONIA HOTEL伊賀上野城下町」で、夜には「キャッスルバー」で晩酌を楽しんだ。

特別公開された俳聖殿の内部(13日、三重県伊賀市で)
特別公開された俳聖殿の内部(13日、三重県伊賀市で)

 13日も国登録有形文化財の武家屋敷・赤井家住宅で朝食をとった後、特別公開された俳聖殿(重要文化財)の内部を見て回った。最後に天守閣の前で「伊賀忍者特殊軍団・ 阿修羅あしゅら 」のショーを堪能した。

天守閣の前で披露された忍者ショー(13日、三重県伊賀市で)
天守閣の前で披露された忍者ショー(13日、三重県伊賀市で)

 グレンさんは「武家屋敷の庭園が美しく、キャッスルバーもユニーク。ラグジュアリーマーケット(富裕層向け市場)としては完璧だ。もし私が裕福な外国人観光客だったら、1泊60万円を支払う値打ちがあると思う」と話していた。

 バリューマネジメントの担当者は「実験したプランの商品化は未定」としつつ、「例えば、赤井家住宅での朝食と城下町ホテルの宿泊を組み合わせるなど、実現可能な個別のプランを検討したい」としている。

関西発の最新ニュースと話題
スクラップは会員限定です

使い方
「地域」の最新記事一覧
記事に関する報告
4834701 0 ニュース 2023/12/14 15:00:00 2023/12/14 15:00:00 2023/12/14 15:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2023/12/20231214-OYO1I50030-T.jpg?type=thumbnail

主要ニュース

セレクション

読売新聞購読申し込みキャンペーン

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)