佐渡汽船、24年の高速船運航数28%増へ 観光需要回復で

佐渡汽船(新潟県佐渡市)は2024年1〜12月の運航ダイヤを公表した。新潟―両津航路は高速船のジェットフォイルを23年比28%増の3946便に増便する。直江津―小木航路は運航開始を23年より約1カ月前倒し、運航便数を18%増の936便とする。観光需要が回復するなか、増便で利便性を高め輸送人員の増加に対応する。
新潟航路の24年運航便数は、カーフェリーとジェットフォイル合わせ23年比14%増の7433便。新型コロナウイルス禍前の19年(8045便)に比べると少ないが、20年以降では最多となる。基本は1日5往復で、ジェットフォイルは夏の繁忙時期にはさらに増便する。
直江津航路の運航期間は、3月29日〜11月17日。運航終了日も23年より5日延ばした。「おけさ柿など農産物の出荷時期と重なるため、島内から延長してほしいと強い要望があった」(担当者)という。
新潟県や佐渡市などは24年の佐渡金山の世界遺産登録を目指している。注目が高まるなか、24年は国内客やインバウンド(訪日外国人)のさらなる来島増加が見込まれている。