ジェットスター労働組合、予定外勤務を拒否 12月から
格安航空会社(LCC)ジェットスター・ジャパンの労働組合は29日、12月から国内の全職場で休日の予定外勤務など勤務変更の依頼を拒否すると会社側に通告した。未払い賃金の支払いを巡り組合の要求が認められなかったためとしている。12月22日からのストライキの実施も予告しており、年末の運航に影響が及ぶ可能性がある。
体調不良などで乗員が業務に従事できない場合、休日だった乗員が代わりに勤務していた。12月以降は会社側からの休日勤務の依頼を拒否する可能性がある。組合の要求が認められない状況が続いた場合は、12月22日から特定の組合員や部署がストライキをする指名ストを実施することも通知した。
ジェットスター労組は8月にも時間外労働など一部での給料の未払いを理由に国内線でストを実施する可能性を会社側に伝えていた。その後の労使交渉の結果、ストは回避されたものの、未払い賃金の算定方法を巡る労使の溝が埋まらなかった。
会社側は未払い賃金の一部の支払いは開始しているとしており、「今後も労働組合と継続して協議を続ける。最良の着地点を見いだすべく努力したい」と話している。
ジェットスター・ジャパンの国内線は成田国際空港や関西国際空港などに就航する。日本航空(JAL)が50%を出資し、豪カンタス航空グループも33%を出資する。