トリプラ、シンガポール社を買収 東南アで宿泊IT展開
宿泊施設向けITサービスを手掛けるtripla(トリプラ)はシンガポールの同業、ブックアンドリンクを買収し、子会社化する。5億5600万円を投じて株式の過半数を2023年12月までに取得する。ブックアンドリンクはインドネシアで宿泊施設向け管理システムを手掛ける。同社の子会社化により、インドネシアをはじめとする東南アジア市場に進出する。
買収は日本政策投資銀行(DBJ)と共同で実施する。トリプラは自社株式を17万9022株(発行済み株式の3.3%に相当)発行し、ブックアンドリンクの現株主に割り当てるなどして対価として同社株を取得する。買収後の持ち分比率はトリプラが53%、DBJが47%となる予定だ。
ブックアンドリンクはインドネシアの子会社を通じて複数の宿泊予約サイトを一元管理できるシステムを手掛けており、7月末時点で2465施設に導入されている。子会社化した後はトリプラが強みとする予約システムを現地施設に提案し、収益を拡大する。
将来はブックアンドリンクの管理システムを日本で販売するとともに、トリプラが日本で手掛ける宿泊施設向け予約システムと連携させて、東南アジアなどの海外観光客を日本に呼び込むことを支援する。