十和田湖など、国立公園にホテル 環境省が正式発表

環境省は4日、国立公園にホテルを誘致する候補地に十和田八幡平国立公園の十和田湖地域(青森・秋田県)、中部山岳国立公園の南部地域(長野・岐阜県)、大山隠岐国立公園の大山蒜山(ひるぜん)地域(鳥取・岡山県)の3地域を選んだと正式発表した。滞在型観光を推進し、外国人客の消費拡大と環境保護につなげる。
西村明宏環境相は記者会見で「関係自治体と連携し、国立公園の利用の高付加価値化に向けた基本構想の検討を進める」と述べた。民間のホテル事業者を公募する。
環境省は2024年度から集中的に取り組む拠点を1〜2カ所に絞る。今回の3カ所以外にも有望な国立公園があれば、候補地として追加する。ホテルの規模は1泊あたり数万円以上の価格で、数十室ほどの施設を想定する。世界で高級リゾートホテルを運営する企業などの参画も期待している。