佐賀空港滑走路の延伸、知事改めて意欲 開港25周年で
佐賀県の山口祥義知事は28日、佐賀空港(佐賀市)25周年の式典で「乗り入れている航空各社からの要望も強く、滑走路の延長や航空管制の整備など空港機能を拡充していきたい」と語った。現在の2000メートル滑走路の2500メートル化に向け、改めて意欲を示した格好だ。
1998年7月に開港した佐賀空港は利用者数が伸び悩んでいたが、2011年度に格安航空会社(LCC)が就航し、利用者が増えた。17年度には開港当初に掲げた73万人の目標を上回り、18年度は81万人を超えた。
新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、就航していた国際便が全便運休となった20年度の利用者数は11万人にまで落ち込んだ。
今年4月にタイガーエア台湾の台北・桃園国際空港線の運航を再開。9月には中国の春秋航空が上海浦東国際空港線、韓国のティーウェイ航空が韓国・仁川(ソウル)線の運航を再開する。4〜6月の利用者は11万人を超えており、インバウンド(訪日外国人)需要の拡大を受けて通年ではコロナ禍前の19年度(73万人)に迫る水準への回復が期待される。
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