企業向けサービス価格、２８か月連続プラス…訪日客回復で「宿泊」３０・８％上昇

　日本銀行が２６日発表した６月の企業向けサービス価格指数（２０１５年平均＝１００、速報値）は１０８・４となり、前年同月比１・２％上昇した。プラスは２８か月連続だが、伸び率は５月の１・７％から鈍化した。

　指数は企業間で取引される輸送や広告などのサービスの値動きを示す。公表している１４６品目のうち、７割近くの９７品目が前年同月を上回った一方、２３品目が下回った。

　燃料価格の高騰が一服したことから、「国際航空貨物輸送」は４１・５％、「外航貨物輸送」は２１・７％、それぞれ下落した。

　訪日観光客の回復で「宿泊サービス」は３０・８％の上昇となったが、政府の全国旅行支援による宿泊料の割引の影響で、上昇率は前月から縮小した。「道路旅客輸送」はタクシーの運賃値上げなどの影響で６・１％上昇した。