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米航空運賃下落で旅行者が一息つく-レンタカー値下がりも追い風

  • 5月の米航空運賃は前年比13%下落-21年3月以来最大の下げ幅
  • 「料金設定が再び正常化しつつある」-ユナイテッドCEO

米国では旅行需要が盛り上がりを見せているが、航空券やレンタカーが先月値下がりしたことで、米旅行者は一息ついた。

  米労働省労働統計局(BLS)の13日の発表によると、5月の米航空運賃は前年同月比13%下落し、2021年3月以来最大の下げ幅となった。レンタカーなどの料金は12%下がり、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で旅行が大きく落ち込んでいた20年5月以降で最も下振れした。

  航空各社はコロナ禍の需要低迷期に、慎重になっている旅行者を取り込むため値下げした。コロナ関連の制限が昨年緩和されたことで、旅行需要は持ち直し、料金も上昇した。だが航空運賃は約10年前とほぼ同じ水準だと、ユナイテッド・エアラインズ・ホールディングスのスコット・カービー最高経営責任者(CEO)は指摘した。

  カービー氏は12日のインタビューで「料金設定が再び正常化しつつある。パンデミック期の数年は異例だった」とし、「これが旅行の新常態だと思う」と語った。

Airfares Plummet | Prices for US flights fell the most in two years
 
 

  5月の米消費者物価指数(CPI)が総合で前年同月比4%上昇と、この2年余りで最も低い伸びにとどまるなど、インフレは鈍化している。

  旅行者の移動にかかる経済的負担は多少軽減されたが、滞在費用は増えた。BLSのデータによると、5月のホテル宿泊料金は前年同月比3.7%上昇した。

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原題:Travelers Catch Break as US Airfares, Rental Car Prices Fall (1)(抜粋)

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