日本初「voco」ブランドのホテル開業、大阪・京町堀に

NTT都市開発と英IHGホテルズ&リゾーツは30日、大阪市西区に日本初の「voco(ボコ)」ブランドのホテル「voco 大阪セントラル」を開業した。部屋数は191室。ペットボトルを使わずに、ろ過水を提供したり、竹製のアメニティーを置いたりするなど環境に配慮した。京町堀の京町ビル跡地に建てられ、所有はNTT都市開発、運営はIHGの日本法人が担う。
「voco」はIHGが展開するプレミアムホテルブランドで2018年に誕生した。ラグジュアリーホテルのようなフルサービス型ではないが、レストランやカフェ・バー、フィットネスルームを併設し、観光客からビジネス客まで幅広い層の利用を念頭に置く。
NTT都市開発グループのUDホスピタリティマネジメントの佐山義幸社長は開業セレモニーで「靱公園や梅田が近くファミリー層もビジネス層も多い。地域と連携し、ランドマークとなるホテルになれば」と話した。

観光庁によると、3月の全国のシティホテルの稼働率は70.8%と、リゾートホテル(53.8%)やビジネスホテル(66.4%)を上回る。都市部はインバウンド(訪日外国人)などの観光需要と、ビジネス需要双方の回復の影響を受けていることが背景にあるとみられる。
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