シャトレーゼ、甲府の老舗ホテル「談露館」を買収
和洋菓子大手のシャトレーゼホールディングス(HD、甲府市)は31日、甲府市中心街にある1887年創業の老舗ホテル「談露館」を6月1日付で買収すると発表した。新型コロナウイルス禍で厳しい経営が続いていた談露館から事業を承継し、グループの国内10カ所目のホテルとして再建を図る。
談露館の全株式を取得する。買収金額は明らかにしていない。シャトレーゼHDはこれまでリゾート地のホテルを中心に山梨県内4施設、長野県内3施設、北海道内2施設を買収し、ホテル事業を拡大している。都市型ホテルは2022年に買収して23年6月に開業予定のシャトレーゼホテル長野(長野市)に次いで2施設目となる。
談露館は48の客室のほか、5つの宴会場やレストラン、天然温泉も備える都市型ホテル。買収後も現在の従業員を引き継いで営業を継続しながら、ホテル内などを改装し、「シャトレーゼホテル談露館」として収益増を図る。