ソラシドエア２期連続の増収…ＷＢＣ日本代表の宮崎市キャンプで集客押し上げ

　航空会社のソラシドエア（宮崎市）が２９日発表した２０２３年３月期決算（単独）は、売上高に当たる営業収入が前期比４８・２％増の３８６億円と、２期連続の増収だった。新型コロナウイルスの行動制限の緩和や全国旅行支援で需要が回復し、営業収入はコロナ禍前（２０１９年３月期）の約９割の水準となった。

　本業のもうけを示す営業利益は燃料価格の高騰で４億円の赤字（前期は６２億円の赤字）となったが、最終利益は税関係の処理で６億円（同２９億円の赤字）と、３期ぶりに黒字転換した。

　高橋宏輔社長は記者会見で、野球の国・地域別対抗戦「ワールド・ベースボール・クラシック」（ＷＢＣ）の日本代表のキャンプが２月に宮崎市で行われたことも集客を押し上げたとし、「航空需要の戻りは順調だ。今年度は攻めに転じる１年にしたい」と述べた。

　２２年１０月にエア・ドゥ（札幌市）と設立した共同持ち株会社「リージョナルプラスウイングス」の２３年３月期連結決算も公表し、売上高は５９５億円、最終利益は１７億円だった。