台風直撃のグアム、空港閉鎖で観光客足止め 30日再開
【シリコンバレー=渡辺直樹】大型で強い台風2号(マーワー)が24〜25日未明にかけて米領グアムを直撃し、国際空港が閉鎖した。日本人を含む観光客が足止めを余儀なくされている。空港は災害支援用の貨物輸送を開始したが、一般の旅客機は早ければ30日に運航を再開する予定だとしている。
台風の警報は解除されたが、停電が続いている。グアムの電力公社によると、現地時間27日午後1時時点で必要な電力量の12%が復旧した。グアムにある日系のホテルでは「発電機を使った補助電源に切り替えている」という。
現地の旅行団体の担当者は「天候は回復したので外に出ていく観光客もいる。ただ、携帯電話やインターネットが依然つながりにい。ガソリンスタンドには発電機を使うたにめ給油する人が集まり、4〜5時間の行列になっている」と話した。
グアム知事室の情報センターによると、断水も発生しており、給水を開始した。水道局は増加した雨水が流れ込む可能性があるため、生の水道水を飲むことを避けるように通知している。
気象庁によると、台風2号はフィリピン沖に向かい、今後沖縄に接近する恐れがある。
関連企業・業界