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【北京=山下福太郎】中国初の国産中型旅客機「C919」(座席数164席)が28日、旅客運航を開始した。中型ジェット機の実用化は米ボーイングと欧州エアバスに次ぎ、現地メディアは「航空強国に近づいた」と祝賀ムードに沸いた。
中国東方航空の運航で、第1便には政府や官製メディアの関係者を中心に約130人が搭乗。午前10時半に上海虹橋空港を離陸し、2時間ほどかけて北京首都空港に着陸した。機内では、多くの人が国旗の小旗を振って愛国歌を合唱し、「初飛行成功」と記したケーキカットも行われた。
2007年に国家プロジェクトとして開発が始まり、今後5年間で年150機の生産が計画されている。2月の最終テスト飛行中にエンジントラブルが生じ、旅客運航の開始は2か月程度ずれ込んだ。