淡路島と大阪府南部を船で行き来、今年も運航「深日洲本ライナー」

兵庫県・淡路島の洲本港と大阪府岬町の深日港を結ぶ深日洲本ライナー(岬町提供)
兵庫県・淡路島の洲本港と大阪府岬町の深日港を結ぶ深日洲本ライナー(岬町提供)

大阪府岬町の深日(ふけ)港と淡路島の洲本港(兵庫県洲本市)を結ぶ旅客船「深日洲本ライナー」が、土日祝日限定で運航している。岬町と洲本市が航路復活に向け平成29年から取り組む社会実験で、運航開始の5月3、4の両日には計約600人が利用し、順調な滑り出しをみせている。

明石海峡大橋の開通に伴って両港を結んだ航路は平成11年に廃止された。淡路島は、自転車で島の一周を目指すサイクリストたちにとっては人気のスポットで、社会実験で運航する船には自転車を最大31台積める設備を設けている。

船は深日港午前8時発の便から始まり、片道55分かけて洲本港との間を1日4往復する。片道料金は中学生以上1500円、小学生500円、小学生未満は無料。自転車を積むには別途300円かかる。

新型コロナウイルス禍で令和元年度は運航を中止していたが、2年度は10~11月の約1カ月間限定で再開した。今年は4年ぶりにゴールデンウイーク期間から運航開始。8月11~15日のお盆休み期間にも運航を予定している。岬町まちづくり戦略室は「町の観光発信に向けてイベントを企画している。船には多くの人に利用してほしい」と話した。

事前予約を呼びかけていて、予約はホームページで受け付ける。運航は11月5日まで。

会員限定記事会員サービス詳細