アフターコロナへ「常に変化」　鍵は連泊需要　星野リゾート・トマム

　新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが季節性インフルエンザと同じ5類に引き下げられ、観光業界で需要の高まりが期待されている。人気観光地の北海道だが、迎える側に求められるものとは何か。「星野リゾート　トマム」の渡辺巌・総支配人（47）に尋ねると、「常に変化」と口を開いた。【構成・谷口拓未】

　2020年4月の国の緊急事態宣言以降、入国制限でインバウンド（訪日外国人客）が低迷するなど、旅行需要は落ち込んだ。5類引き下げを受け、今後の見通しはどうだろうか。

　「新型コロナ禍でインバウンドが減るのと同時に、アウトバウンド（日本からの海外旅行）の需要が国内にシフトすると予測し、国内客を集める活動として（自宅から1～2時間の場所で過ごす）マイクロツーリズムを進めました。（コロナ禍前の）19年は年間48万人の利用者がいたが、23年は予約を含めてすでに年間35万人を超えてきました。