JR東日本など「東北復興ツーリズム」の組織を7月設立
JR東日本は被災地を巡る旅行商品の造成などに向けた組織「東北復興ツーリズム推進ネットワーク(仮称)」を7月25日に設立すると発表した。震災伝承施設の見学や語り部の講話を通じて学ぶ防災・減災プログラムなどのモデルコースを整備し、東北への修学旅行などの誘致を進める。
岩手、宮城、福島、青森の4県に加えてJTBや日本旅行といった旅行会社、東北観光推進機構などが参加予定で、JR東が事務局となる。被災地が持つ震災関連のコンテンツを集約し、旅行商品として造成する。7月25日にはJR東のホームページ内に、復興ツーリズムに関するポータルサイトを開設する予定だ。
同ネットワークでは被災地での学習とともに文化・歴史施設への訪問や、地域での自然体験なども取り入れたコースをつくり、学校などへの売り込みを実施。修学旅行だけでなく、新入社員などの企業向け研修やインバウンド(訪日外国人)の誘致にも取り組む。
東日本大震災から12年となった被災地。インフラ整備や原発、防災、そして地域に生きる人々の現在とこれからをテーマにした記事をお届けします。