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鹿児島市交通局跡の大規模再開発に伴って整備が進む複合施設「キラメキテラス」内に、外資系ホテル「シェラトン鹿児島」が完成し16日、オープンした。地元の観光業界は、世界的な知名度を持つシェラトンブランドの進出を契機に、これまで手薄だった欧米豪の観光客らへの鹿児島観光PRにつなげたい考えだ。
キラメキテラスは、JR鹿児島中央駅や繁華街・天文館の中心部からそれぞれ約1・3キロの同市高麗町に立地。これまでに総合病院やスーパーが開業しており、ホテルが中核となる。
ホテルは地上19階建てで客室は228室。温泉や会議室も備える。宿泊料は1泊3万4180円(2人、税・サービス料込み)からで、最上階のレストランから望む桜島の風景などを目玉にしている。地場総合商社の南国殖産(鹿児島市)の子会社が運営する。
16日は記念式典が行われ、ホテル関係者のほか塩田康一知事らがテープカットをして開業を祝った。シェラトンブランドのホテルは国内9か所目で、九州・山口・沖縄では宮崎市、沖縄県恩納村に続いて3番目。
鹿児島県観光連盟の倉野満・専務理事(65)は「コロナ禍も落ち着きつつあり、今後は訪日客の増加が見込まれる。離島を含め県全体に観光客を誘導する役割を期待したい」としている。