京王の23年3月期、純利益2.3倍 訪日客増えホテル回復
京王電鉄が12日発表した2023年3月期の連結決算は、純利益が前の期比2.3倍の131億円だった。政府の観光促進策「全国旅行支援」や訪日旅行の再開により、ホテルの宿泊利用が伸びた。鉄道需要の回復やマンションの販売増なども寄与した。
売上高にあたる営業収益は16%増の3471億円だった。旅客運輸収入は11%増の671億円と、コロナ前の19年3月期比で約8割の水準に回復した。主力の京王プラザホテル(東京・新宿)の客室稼働率は29ポイント増の56%だった。
24年3月期の連結業績は営業収益が6%増の3680億円、純利益は20%増の158億円になる見通し。人件費や水道光熱費の増加などを見込み営業減益となるが、特別損失の減少などが寄与する。年間配当は45円と前期比5円増やす。21年3月期から40円配を続けていた。