JALと米新興、「空飛ぶタクシー」で提携 日本参入へ
【ヒューストン=花房良祐】米航空機大手ボーイングが出資する米新興のウィスク・エアロは9日、日本航空(JAL)と提携したと発表した。ウィスクは「eVTOL」と呼ぶ電動式の垂直離着陸機を開発しており、両社は協力して日本で自動運転の「空飛ぶタクシー」の運航を目指す。
予定する「空飛ぶタクシー」は数人乗りで、長い滑走路は不要。ウィスクに出資するボーイングのエンジニアも開発に参加し、数年以内の事業化を目指している。
ウィスクとJALは覚書を締結し、日本における型式認証の取得や航空安全当局との協議、デモフライトの実施に向けて連携する。JALグループの整備会社JALエンジニアリングが整備計画の立案で協力する。
ウィスクのブライアン・ヤトコ最高経営責任者(CEO)は「JALとの協力に期待している。無人運転のフライトを日本で毎日運航したい」 とコメントした。