奄美の入域客53万6220人 昨年 コロナ前の8割近くに回復 宿泊客数も好調に推移

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 県大島支庁は、2022年の奄美群島への入域客数をまとめた。群島外から奄美を訪れた入域客数は前年比28・5%増の53万6220人。3年ぶりに50万人を超え、新型コロナウイルス禍前の19年(68万558人)の8割近くにまで回復した。増加は2年連続で、コロナ禍で滞った人の流れが着実に回復しつつある。

 調査は船会社や航空会社の協力を得て、船や飛行機で奄美を訪れた人を集計した。

 入域客数は19年に過去最多を記録したが、新型コロナの影響で、20年は前年比43・6%減の38万3953人にまで減少。21年は同8・7%増の41万7340人と、ピークの約6割に持ち直していた。

 22年は、荒天の影響で微減だった12月(前年同月比1・9%減)を除くすべての月で前年同月を上回った。特に5、6月はそれぞれ72・2%増、67・7%増と大幅に伸び、全体を押し上げた。大島支庁は、旅行支援策「今こそ鹿児島の旅」などが需要を高めたとみている。

 入域客の出発地は、鹿児島の30万8069人が最多。前年より約2割増え、3年ぶりに30万人台に回復した。次いで、関東8万3456人、関西7万2861人、沖縄5万2374人、福岡1万8320人の順。いずれも前年を上回り、特に関西、関東は前年の1・5倍近くに伸びた。

 県が毎月公表している「観光動向調査」によると、奄美地区の宿泊客数は、今年1月が前年同月比39%増、2月も同67・2%増と、引き続き好調に推移している。

 12月に日本復帰70周年を迎える奄美では様々な催しが予定されている。コロナ禍からの回復に、奄美大島、徳之島の世界自然遺産登録(21年7月)の効果なども相まって、来訪者の数はさらに増えそうだ。

 一方、群島内の移動を含む22年の入り込み客数は68万5944人で、前年比23・2%増だった。各島の内訳は以下の通り。

 奄美大島 41万4798人(前年比25・2%増)▽徳之島 10万9914人(同20・9%増)▽沖永良部島 6万5845人(同18・1%増)▽与論島 5万1615人(同28・6%増)▽喜界島 4万3772人(同13・7%増)

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