JRのGW予約、前年比68%増 コロナ前9割に回復
JR旅客6社は14日、ゴールデンウイーク(GW)期間を含む28日〜5月7日の新幹線・在来線の指定席の予約席数が、13日時点で前年比68%増の245万席だったと発表した。新型コロナウイルス感染拡大前の2018年度に比べて92%の水準に回復した。混雑のピークは下りが5月3日、上りは6日となる見込み。
6社合計の新幹線の予約席数は前年比70%増の197万席、在来線は同58%増の48万席だった。新幹線はコロナ前比93%、在来線は同90%の水準。同70%台だった年末年始(22年12月28日〜23年1月5日)に比べて繁忙期の移動需要が回復している。
JR東日本の予約席数は前年比90%増の92万席で、コロナ前比96%だった。22年3月の福島県沖地震の影響で前年同期に指定席発売が遅れていた東北新幹線は、同約2.6倍の34万4000席。上越新幹線が同75%増の10万7000席だった。ピーク日は各方面とも日中の時間帯がすでに満席となっている列車も多いという。
JR東海の新幹線は同57%増の110万席だった。JR西日本では山陽新幹線が同60%増の56万7600席、北陸新幹線は同38%増の13万1200席。22年9月に西九州新幹線が開業したJR九州は同63%増の14万4000席だった。
GW期間は政府の観光促進策「全国旅行支援」の制度適用がないものの、国内の外出機運は高まっている。JTBの試算によると、GW(25日〜5月5日)の国内旅行者数は19年比2%増の2450万人になる見通しで、1969年の調査開始以来最多となる。海外への旅行者数は円安などの影響でコロナ前比2割の20万人にとどまる。