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財務省が10日発表した2月の国際収支統計(速報)によると、海外とのモノやサービスの取引や投資収益の状況を示す「経常収支」は2兆1972億円の黒字となった。経常収支が黒字になるのは2か月ぶり。
モノの輸出額から輸入額を差し引いた「貿易収支」は6041億円の赤字で、前年同月から約3倍に膨らんだ。資源高や円安による輸入額の高止まりが続いている。一方、日本企業が海外子会社から受け取る配当金などを含む「第1次所得収支」は3兆4407億円の黒字だった。2月としては比較可能な1985年以降で最大だ。証券投資収益の拡大が押し上げた。
訪日客の消費から日本人の海外旅行での消費を差し引いた「旅行収支」は2239億円の黒字と、前年同月の約16倍に拡大した。新型コロナウイルスの水際対策の緩和で、訪日客の増加が顕著になっている。