3月の九州宿泊稼働、大幅改善 温暖な鹿児島に旅行需要
九州経済調査協会が5日発表した3月の九州7県の宿泊稼働指数は、前年同月比30.5ポイント上昇の80.5だった。18カ月連続で前年同月を上回った。鹿児島や大分など気候が比較的温暖で、都市部から行きやすい地域への旅行需要が旺盛だった。前年同月は新型コロナウイルス対策のまん延防止等重点措置が出ており、その反動もあらわれた。
県別では鹿児島が28.6ポイント高い86.6と全国で最高だった。大分も17.4ポイント上昇の85.8で2位につけた。九経調の調査担当者は3月の動向を「暖かくて(都市部から)遠すぎない地域が人気だった」と分析する。福岡も39.1ポイント高い77.8で、九州7県は全て70を超えた。
宮崎は76.2。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のキャンプが実施され、観客が押し寄せた2月より8.5ポイント下がったが、前年同月比では20.5ポイント上昇しており全国的に見ても高い。
今後について九経調は、新型コロナの感染症法上の分類が季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行することもあり「5月の連休に向けて稼働状況は好調が続く」と見ている。
同日発表した九州7県の景気動向指数(CI)の4月予測値は、前月比1.5%上昇して120.8だった。県別では7県中4県がプラスで、福岡や熊本では生産分野の指標が高水準だった。沖縄は2.1%上昇の107.2だった。
新型コロナウイルスの感染症法上の分類が2023年5月8日に季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行しました。関連ニュースをこちらでまとめてお読みいただけます。
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