ハイアット大阪30年歴史に幕「グランドプリンスホテル」に名称変更

ハイアットリージェンシー大阪の外観イメージ(西武・プリンスホテルズワールドワイド提供)
ハイアットリージェンシー大阪の外観イメージ(西武・プリンスホテルズワールドワイド提供)

西武・プリンスホテルズワールドワイドは28日、ハイアットリージェンシー大阪(大阪市住之江区)の運営を米ホテル大手、ハイアットの子会社から引き継ぎ、7月に自社ブランドで再開業すると発表した。「グランドプリンスホテル」を冠した名称に変更した後に改装も行う。

建物は現在、星野リゾート・リート投資法人が所有し、高級ホテルなどを展開する星野リゾート子会社のホライズン・ホテルズが建物を賃借。ホライズンが7月1日付で西武・プリンスに運営を委託する。客室稼働率の回復が遅れており、ブランド変更後は新型コロナウイルス禍前の水準となる7割以上の稼働を目指す。

西武・プリンスは、大阪市では宿泊特化型の「プリンス スマート イン 大阪淀屋橋」(全333室)を昨年11月から運営。大宴会場や各種レストランなどを備えたフルサービス型施設を市内で手がけるのは初めてとなる。展示場「インテックス大阪」が近い立地を生かし、国際会議や展示会などMICE(マイス)をはじめ、令和7年開催の大阪・関西万博も見すえて「修学旅行の誘致にも力を入れたい」(広報担当者)とする。

ハイアットリージェンシー大阪は平成6年6月に開業。ゼネコンの大林組が開発、開業時から所有していたが、香港の投資ファンドに売却。その後、星野リゾート・リートが28年に取得した。昨年12月に同ホテル館内の一部を改装する形でオープンした星野リゾートの「リゾナーレ大阪」(全64室)はそのまま運営される。

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