【仁川(インチョン)=時吉達也】熊本県のルーテル学院の中高生35人が21日、修学旅行で韓国を訪問した。韓国文化体育観光省によると、日本の学校が修学旅行で韓国を訪れるのは、新型コロナウイルスの感染が拡大した2020年以降で初めて。
関係正常化に合意した16日の日韓首脳会談直後の修学旅行再開となり、同省は「両国関係が転換点を迎えた中、若者が友情を深め、未来世代交流の新たなスタートを切る点で大きな意味がある」としている。
生徒らは21日午後、仁川国際空港に到着。高校2年の平岡なつめさん(17)は「韓国の高校生と交流するのが楽しみ」と話した。
韓国観光公社によると、2000年代には日本から年間4万人前後の修学旅行生が韓国を訪れたが、修学旅行の多様化や日韓関係悪化などを受け、19年に約300人まで減少していた。