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北海道函館市内のホテルは競うように朝食を豪華にし、「朝食戦争」とも評される。新型コロナの感染拡大が落ち着き、観光客が再び訪れるようになっており、コロナによる落ち込みの巻き返しのために火花を散らす。各ホテルは、火付け役の人気旅行サイトのランキング上位に食い込もうと意気込んでいる。(安井良典)
2月中旬の午前9時、「函館国際ホテル」1階。ビュッフェ形式の朝食ブースは、多くの観光客でにぎわっていた。
人気を集めるのは、イカやサーモンなど好みの刺し身を選び、イクラもかけ放題のオリジナル海鮮丼だ。「ジュー」という音を出す鉄板では、シェフが牛ステーキを焼いていた。そのほか、当日作りたての湯豆腐や手作りパン、薬膳スープカレーといった変わり種まで常時約120種の料理が並ぶ。
北海道外からやってきた家族と朝食をとっていた市内の会社員(27)は「海鮮に特化するのではなく、ほかの料理も充実しており豪華。市民も気軽に来られ、家族も喜んでくれる」と笑顔で話す。
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