エクスペディア・グループ、2023 年のアクセラレーター事業の最終候補者を発表


持続可能な旅の未来を創造するため 革新的取り組みを継続 

 エクスペディア・グループは1日、2023 年のアクセラレーター事業の最終候補者を発表した。

 エクスペディア・グループはこのたび、旅行の持続可能な未来を形作る継続的なイノベーションへの取り組みの一環として昨年9月に立ち上げたアクセラレーター(Accelerator ) 事業の2023年の最終候補者を発表いたしました。

 

 スタートアップ企業や中小企業が Expedia Group の専用テクノロジープラットフォーム上で迅速な成長とイノベーションを実現できるよう支援することで、旅行業界におけるイノベーションを推進することを目的としてスタートしたExpedia Group Accelerator (アクセラレーター) 事業の最初のプログラムでは、十分なサービスを受けていない旅行者のアクセス向上に取り組む企業を支援することに重点を置いています。当社では、2024年に、このアクセラレーター事業では、新たな可能性を共同開発することに焦点を当てた追加のプログラムを開始する予定です。

 

 本年のプログラムについては、世界中の何百人もの応募者の中から慎重に検討した結果、最終候補者 12 名が決まりました。各企業は独自のストーリーを持つ真の先駆者であり、旅行者の障壁を打ち破るためにたゆまぬ努力を続けています。

 

 2023 年のアクセラレーター(Accelerator) 事業の最終候補者は以下のとおりです。

障がいを持つ旅行者のアクセスを向上

  • Becoming RentABLE は、家族で休暇を過ごすために、バリアフリー設備が整ったバケーションレンタルを何年も苦労して探し続けてきた ロレイン・ウッドワード(Lorraine Woodward )氏が設立した企業です。ウッドワード 氏は長年にわたり、同社の施設に滞在した旅行者と話すたびに、バリアフリー施設に対するニーズを感じてきました。多くの旅行者は、同社のバリアフリー施設を見つけるまで、利用できる施設が少ないことから、旅行に出かけることができなかったのです。ウッドワード氏と共同設立者の ジェニファー・スプリンガー(Jennifer Springer) 氏は、バケーションレンタル市場におけるバリアフリーの向上を目指し、車椅子だけでなく、より幅広いバリアフリーのニーズに目を向けています。
  • Be My Eyes は、視覚障がい者とボランティアをビデオ通話でつなぐモバイルアプリです。同社は、目の不自由な人が日常生活の中で家族に助けを求めるためにビデオ通話をすることが多いことに直目しは設立されました。家族や友人だけに頼らなくても済むよう、ボランティアによって運営される視覚障がい者向けビデオ通話プラットフォームを構築することを目的としています。2015 年 1 月の発足以降、600 万人を超えるボランティアが登録し、目の不自由なユーザーの支援を行っています。
  • Handiscover は、ご子息が車椅子を使用するようになり、休暇で滞在するバリアフリーの宿泊施設探しに苦労したことをきっかけに、セバスチャン・アルシャンボー(Sebastien Archambeaud)氏が設立した企業です。テクノロジーに精通したバックグラウンドを持つ 同氏は、その経験を活かし、 旅行者の体の可動性に応じて施設を検索・選択できる宿泊施設予約サイト Handiscover を構築しました。
  • iAccess Life は、旅行者がバリアフリーのニーズに関するさまざまな項目に基づいて、レストラン、ホテル、観光スポットなどを評価し、口コミを投稿できるモバイルアプリです。ブランドン・ウィンフィールド(Brandon Winfield) 氏と サイード・メルジャーディアン(Sayeed Mehrjerdian)氏によって設立された iAccess Life により、障がいを持つ旅行者が「行く前に知る」ことで、安心して新しい場所への旅行を計画することができるようになりました。
  • Sociability は、障がいのある人々がバリアフリーの場所を見つけるためのモバイルアプリです。オーストラリアからイギリスのオックスフォードに移住した マット・ピエリ(Matt Pierri)氏は、バリアフリーに関する情報が一元化されていないことに気付き、地域の人々がバリアフリーの場所を見つたり、タグをつけて他の人に共有したりできるアプリを作成しました。
  • Wheel the World は、バリアフリーの旅行体験を提供するオンラインリソースであり、障がいを持つ旅行者や高齢者が制限なく世界を旅することを可能にします。車椅子でパタゴニアをトレッキングした アルヴァロ・シルバーシュタイン(Alvaro Silberstein)氏は、カミロ・ナヴァロ(Camilo Navarro)氏と共に、能力に関わらず誰もが世界を旅することを可能にするWheel the Worldの設立を思い立ちました

旅行の公平性を推進

  • Flywallet は、旅行をより手頃な価格で予約でき、利用しやすく、持続可能性の高いデジタルウォレット兼貯金口座です。トーマス・ネグリト(Thomas Negrit)氏とアレハンドラ・フェルナンデス(Alejandra Fernandez )氏によって設立された Flywallet は、データ、API、ブロックチェーン、Web3 を組み合わせ、旅行の予算と支払いをゲーム化し、経済的負担の軽減と二酸化炭素排出量の削減に貢献しています。
  • Green Book Global は、黒人旅行者が旅行先の口コミや評価を共有し、旅行を予約して現金を得ることができるプラットフォームです。ローレンス・フィリップス(Lawrence Phillips)氏は、黒人旅行者がインスピレーションを得て世界を旅できるよう、2018 年に Green Book Global を設立しました。「黒人として旅行をする」体験に基づき旅行先を評価し、黒人旅行者が安心して旅行ができるように支援するとともに、旅行先がよりインクルーシブになるよう関係各所と協力して取り組みを行っています。

 

女性と LGBT+ 旅行者を支援

  • GeoSure は、観光や旅行に関する勧告、衛生、経済、犯罪統計などのデータを組み合わせ、旅行者 (特に女性と LGBT+ 旅行者) 向けに地域に特化した安全情報を提供しています。2014 年に、マイケル・ベッカー(Michael Becker)氏と ドン・パードュー(Don Pardew)博士が世界中の旅行先に関するリアルタイムのデータと分析を提供することで、旅行をより安全で予測可能なものにすることを目指しました。GeoSure は現在、世界 65,000 以上の都市と地域において利用が可能です。
  • Greether は、女性旅行者が安心して旅行先の文化を体験できるよう現地の女性ガイドとつなぐ、旅行の安全を考えたプラットフォームです。一人旅の経験が豊富な ヴァネッサ・カレル(Vanessa Karel)氏が女性旅行者 500 人にインタビューを実施したところ、90% が安全を最大の懸念事項として挙げていたことから、同氏は2021 年に Greether を設立しました。
  • misterb&b は、旅行者が 100 万軒を超えるバケーションレンタル (個室、アパートメント) や LGBT+ に配慮したホテルから宿泊施設を選択し、現地のガイドとつながることができるオンラインプラットフォームです。CEO 兼共同創設者であるマテウ・ヨースト(Matthieu Jost)氏は、個室に滞在した際に同性愛者に対する差別を受けた経験から、旅行者が性的アイデンティティによって歓迎されていないと感じることがないよう、misterb&b を立ち上げました。
  • SoloTrvlr は、100 以上の旅行先を検索できる女性向けの旅行アプリです。その地域をよく知る女性の目線で旅行先が紹介されています。キム・カレンダー(Kim Callender)氏は、女性旅行者が現地の女性の意見や経験をもとに旅行を計画し、年齢や人種、性的指向に関わらず、すべての女性が一人旅を安全に楽しめるよう、2021 年に SoloTrvlr を設立しました。

 「旅行は豊かさをもたらします。そして、これは エクスペディア・グループで行うすべての活動の中心にある信念であり、世界に良い影響をもたらすという私たちの取り組みの指針となっています。また、責任ある持続可能な企業であることの重要性を認識し、自社の成功のためだけでなく、地球と地域社会の幸福のために貢献することも意味します。私たちはこの信念を実現するために、十分なサービスを受けていない旅行者のアクセスを改善し、より公平な旅行経済の創出による旅行事業の民主化や、旅行の持続可能な未来を形作る継続的なイノベーションに取り組んでいます。すべての旅行者にとってより公平な旅行体験の提供を目指すこれらの企業の情熱と意欲が、業界を前進させます。最終選考に残った各企業の創業者の方たちと知り合う機会に恵まれ、旅行をよりオープンでアクセスしやすく、インクルーシブなものにするために協力して取り組めることを大変嬉しく思っています。」(エクスペディア・グループのグローバル ソーシャル インパクト アンド サステイナビリティ – バイスプレジデント、アディティ・モハパトラ(Aditi Mohapatra)のコメント)

 

 
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