米航空業界、リセッション懸念よそに旅行需要の強気見通し維持

米航空業界、リセッション懸念よそに旅行需要の強気見通し維持
 18日までに昨年第4・四半期決算の発表が出そろった米大手航空業界は、エコノミストなどが景気後退到来の恐れを警告しているにもかかわらず、引き続き旅行需要について強気の見方をしている。写真はユナイテッド航空機。シカゴで2021年11月撮影(2023年 ロイター/Brendan McDermid)
[シカゴ 18日 ロイター] - 18日までに昨年第4・四半期決算の発表が出そろった米大手航空業界は、エコノミストなどが景気後退(リセッション)到来の恐れを警告しているにもかかわらず、引き続き旅行需要について強気の見方をしている。
世界各地で国境が再開された上に、ドル高や企業の出張活発化などを受け、米航空業界は足元で、新型コロナウイルスのパンデミック発生以降で最も堅調な旅行需要をおう歌。こうした需要はすぐには衰えそうにないと幹部は口をそろえる。
ユナイテッド航空のスコット・カービー最高経営責任者(CEO)は決算発表後の電話会議で「需給の動きは私のこれまでの経験とは異なっている。多くの投資家が需要の強さに懐疑的なのは承知しているが、全てのデータはずっと持続していることを示している」と語った。
今年、少なくとも利益が4倍増えると見込んでいるユナイテッドは、業界全体でも旅客収入がパンデミック以前のように米国内総生産(GDP)の約0.5%相当まで持ち直し、15%増加すると想定した。
デルタ航空は、今年の旅行向け消費額が300億ドルになると予想。エド・バスティアンCEOは13日、「極めて多くの人々が旅行したがっている」と述べた。

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