米航空業界、発着枠使用要件の免除延長要望 日・中の需要低調

米航空業界、発着枠使用要件の免除延長要望 日・中の需要低調
 米主要航空会社を代表する業界団体エアラインズ・フォー・アメリカ(A4A)は1月17日、中国と日本の旅客需要は3月いっぱいまで大幅な回復が見込めないとの理由で、米政府に国際旅客便発着枠の使用要件一時免除措置を延長してほしいと要望した。写真はジョージア州アトランタの空港で、東京行きデルタ航空295便の写真を撮る同社従業員。2012年5月撮影(2023年 ロイター/Tami Chappell)
[ワシントン 17日 ロイター] - 米主要航空会社を代表する業界団体エアラインズ・フォー・アメリカ(A4A)は17日、中国と日本の旅客需要は3月いっぱいまで大幅な回復が見込めないとの理由で、米政府に国際旅客便発着枠の使用要件一時免除措置を延長してほしいと要望した。
通常、航空会社は混雑する空港で割り当てられた発着枠の大半を使用しない場合、その枠を失う可能性がある。新型コロナウイルスのパンデミック発生以来、政府はこの要件適用を一時的に免除してきたが、その期限が3月末に迫っている。
しかしA4Aは、米国-中国路線の航空券販売は昨年12月時点で2019年を88%も下回ったと説明。中国から米国への入国者に検査を義務付けたことや、中国入国者のビザ要件見直しなどのため、中国への客足は依然として非常に低調だと述べた。
日本についても需要は持ち直しつつあるが、今のところ回復ペースは鈍く、今後の見通しも不安定だという。

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