WHO、長距離航空便でのマスク着用支持 オミクロン株派生型の感染拡大で

WHO、長距離航空便でのマスク着用支持 オミクロン株派生型の感染拡大で
米国で新型コロナウイルスの最新のオミクロン株派生型の感染が急拡大していることから、WHO当局者は各国が長距離航空便利用者へのマスク着用推奨を検討すべきとの見解を発表した。2021年11月、英ロンドンで撮影(2023年 ロイター/Carlos Barria/File Photo)
[ロンドン 10日 ロイター] - 米国で新型コロナウイルスの最新のオミクロン株派生型の感染が急拡大していることから、世界保健機関(WHO)当局者は10日、各国が長距離航空便利用者へのマスク着用推奨を検討すべきとの見解を発表した。
WHOの欧州当局は記者会見で、欧州ではオミクロン株派生型「XBB.1.5」が少数ながら検出され、増加していると指摘した。
WHOの欧州緊急事態対応担当幹部のキャサリン・スモールウッド氏は、長距離便などリスクが高い環境では利用者にマスク着用を推奨すべきだとした上で「これは新型コロナの感染が広がっているあらゆる場所から到着する利用者に推奨すべきだ」と述べた。
米保健当局は、1月7日までの1週間の新型コロナ新規感染者のうちXBB.1.5が27.6%を占めたと発表した。XBB.1.5はこれまでに検出されたオミクロン株派生型の中で最も感染力が強い。
XBB.1.5が世界各地で感染拡大の波を引き起こすかどうかはまだ不透明だ。専門家は現在のワクチンは引き続き重篤な症状や入院、死亡を防ぐ効果があるとしている。
スモールウッド氏は特定の地域だけに焦点を当てないことが重要とし、対策を検討する場合は「渡航対策は非差別的な方法ですべきだ」との見解を示した。

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