11月の外国人宿泊は前年比12倍、日本人も13%増 コロナ禍前の92%水準に回復

マスクを着用して観光を楽しむ外国人観光客=京都市東山区
マスクを着用して観光を楽しむ外国人観光客=京都市東山区

観光庁が26日公表した11月の宿泊旅行統計(1次速報)によると、国内のホテル・旅館に泊まった外国人は400万人で前年同月から12倍に増えた。新型コロナウイルス感染の水際対策が大幅に緩和され、訪日客数が順調に回復した。日本人は13・9%増の4170万人だった。日本人と外国人の合計は23・7%増で、コロナ過前の令和元年同月比で92・0%の水準まで迫った。

外国人は、韓国や台湾などアジアを中心に客足が戻っている。ただコロナ禍前に国・地域別で最多を占めた中国人客は、11月時点で中国政府が海外旅行自粛を指示していたため低迷。外国人宿泊者数を元年11月(906万人)と比べると55・8%減だった。日本人は全国旅行支援の効果で好調だった。

11月の旅館、ホテルなどの客室稼働率は55・8%。2年1月以降の最高値を記録した。元年11月は65・6%だった。

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