キャピタルA、エアアジア・カンボジア設立 23年就航へ
【シンガポール=谷繭子】「エアアジア」ブランドで格安航空会社(LCC)を展開するマレーシアのキャピタルAは、カンボジアで現地企業と新たなLCCを設立する。2023年後半にも運航を始める計画。キャピタルAは経営再建中だが、新興市場への進出を成長につなげたい考えだ。
キャピタルA傘下のエアアジア・アビエーション・グループが51%、カンボジアのコンサルタント会社シビライ・アジアが49%出資し、LCCの「エアアジア・カンボジア」を設立することで合意した。9日に発表した。資本金は段階的に増やし2500万ドル(約34億円)以上を想定している。
エアアジアはマレーシアなどからすでにカンボジアに乗り入れているが、同国内に航空会社を設立すれば国内線に参入できる利点がある。カンボジアから飛行時間4時間内の短距離国際線も運航する計画だ。
エアアジアはマレーシアのほか、タイ、インドネシア、フィリピンでも合弁会社を置いて格安航空事業を展開する。これらの市場に比べてカンボジアの格安航空の普及率は低く、成長が期待できるとみている。
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