TISは2022年12月13日、スマートフォン向けの観光メタバースアプリをリリースすると発表した。バーチャル空間に再現された観光名所や商業施設をアバターで自由に回遊し、疑似的な観光体験ができる。まず体験版を2022年12月1日から2023年3月末にかけてリリースし、2023年度中に正式版の提供を始める予定だという。

観光メタバースアプリ「BURALIT(ブラリト)」のイメージ
観光メタバースアプリ「BURALIT(ブラリト)」のイメージ
(出所:TIS)
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 TISが提供を始める「BURALIT(ブラリト)」では、360度カメラで撮影した動画や静止画をベースに作成した実写バーチャル空間を回遊する。スマホにインストールするだけで使え、アバターを用いてユーザー同士やスポットオーナーとの間でボイスチャットなどのコミュニケーションをとることもできる。身体的事情や時間的余裕といった様々な制約を受けることなく、誰でも「ぶらりと」観光体験ができるようにとの思いが込められている。

 体験版では京都・伏見、大阪・高槻、福島・喜多方の3エリアの観光名所などを順次公開する。体験版の効果検証の結果をサービスへ反映し、2023年度中に正式版を提供する予定だ。TISによると、今後は日本全国の様々な地域、スポットをバーチャル空間化に再現し、コンテンツを拡充していくとしている。