大和ハウス リゾートホテル事業売却 556億円

大和ハウス工業は8日、取締役会を開催し、同社が保有する大和リゾート(東京都千代田区)の全株式などを、合同会社恵比寿リゾート(同港区)に売却することを決定したと発表した。売却額は556億1700万円。株式の譲渡は来年4月3日に実行される。

大和ハウスの100%子会社の大和リゾートは、日本国内で24カ所のホテルを運営しているが、新型コロナウイルス禍で経営が悪化し、施設の老朽化なども課題だった。保有するホテルの稼働率は現在、約66%にとどまっている。

大和ハウスは今年5月に発表した第7次中期経営計画(令和4~8年度)において、「持続的成長モデルの構築」を実現するための重点テーマとして「ポートフォリオの最適化」を掲げており、リゾートホテル事業の売却を決定した。

一方、大和ハウスの別のグループ会社が手がけるビジネスホテル事業については、今後も運営を継続する考えという。

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