リヤド空港、巨大ハブ化構想発表 滑走路6本=サウジ皇太子

リヤド空港、巨大ハブ化構想発表 滑走路6本=サウジ皇太子
サウジアラビアのムハンマド皇太子(写真左)は28日、2030年までにリヤド空港を6本の平行滑走路を持つ巨大ハブ空港に拡張する計画を発表した。資料写真、代表撮影、18日、タイ・バンコク(2022年 ロイター)
[リヤド 28日 ロイター] - サウジアラビアのムハンマド皇太子は28日、2030年までにリヤド空港を6本の平行滑走路を持つ巨大ハブ空港に拡張する計画を発表した。最大1億2000万人を取り扱いできるようにするという。国営サウジ通信(SPA)が伝えた。
サウジの政府系公共投資ファンド(PIF)が、現在のキング・ハリド空港を含む形で、57平方キロメートルに及ぶキング・サルマン国際空港を建設する。
サウジ政府は30年までに世界的な輸送・物流のハブになる戦略を掲げており、計画はその一環。地域の巨大企業、エミレーツ航空やカタール航空との競合を想定して新設する航空会社RIAの運航拠点とする。
サウジは事実上の統治者、ムハンマド皇太子が主導する「ビジョン2030」計画に数千億ドルをつぎ込み、経済の多様化と石油への依存度の低減という高い目標を掲げている。
SPAは「この空港プロジェクトは、リヤドを世界トップ10の都市経済圏に変貌させ、30年までに人口を1500万〜2000万人に増加させるというサウジのビジョンに沿ったものだ」と報じた。
報道によると、キング・サルマン空港は50年までに直接・間接的に10万3000人の雇用を創出し、1億8500万人の旅行者と、350万トンの貨物を取り込む見通し。
投資計画の詳細は明らかにされていないが、情報筋はロイターに対し、PIFの航空部門は貨物・旅客航空会社と修理会社、空港のエコシステムを構築するため、巨額資金を調達していると説明した。

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