東急ホテルズ、23年春サービス料率引き上げ
東急ホテルズは24日、宿泊単価に上乗せするサービス料率を2023年4月に引き上げると発表した。結婚式場などを備える大規模ホテル「セルリアンタワー東急ホテル」と「横浜ベイホテル東急」は13%から15%にする。
「金沢東急ホテル」などは10%から13%に、中規模ホテルのエクセルホテル東急は10%から12%にする。ビジネスホテルが中心の東急REIホテルはサービス料(10%)を新たに導入する。フランチャイズで運営するホテルなど一部施設は対象外となる。
従業員の賃金水準を高めたり、研修を充実させたりする計画。モチベーションを高めて長期雇用につなげる。
サービス料は宿泊単価などに上乗せされ、一般的に宿泊単価の10~15%程度が相場。帝国ホテルやニュー・オータニ、オークラ東京といった大手ホテルも、今年に入ってサービス料を10%から15%に上げている。
政府による大幅な水際対策の緩和や、新たな観光需要喚起策「全国旅行支援」などを受け、国内のホテル需要は回復傾向にある。インバウンド(訪日外国人)や宴会への対応など、サービスを新型コロナウイルス感染拡大前まで戻す必要もある。
原材料価格や物流費の高騰を受け、食品やサービス、電気・ガスなど幅広い分野で値上げの動きが広がっています。最新の記事をまとめました。