ジェットスターの22年6月期、最終赤字121億円
格安航空会社(LCC)のジェットスター・ジャパン(千葉県成田市)が11日発表した2022年6月期決算は、最終損益が121億円の赤字(前の期は206億円の赤字)だった。赤字幅は縮小したが3期連続の最終赤字となった。新型コロナウイルスの影響が長期化し旅客需要が低迷した。
売上高にあたる営業収入は前の期比85%増の294億円、営業損益は113億円の赤字(同196億円の赤字)となった。有償の搭乗者数は同85%増の339万人と、コロナ対策の行動制限が厳しかった21年6月期からは一定程度回復したが、コロナ前の19年6月期比では約6割の水準にとどまった。
足元では政府による入国制限の緩和や観光促進策「全国旅行支援」の開始などで需要が回復している。12月には約3年ぶりに成田―マニラ線を再開する。23年6月期は燃費性能の高い欧州エアバスの最新鋭の中型機「A321LR」の導入も進め、黒字転換を目指す。
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