外国人の新規入国、緩和半年で59万人 コロナ前の4%
出入国在留管理庁は15日、8月に新規で入国した外国人が9万9857人だったと発表した。新型コロナウイルスの水際対策を緩和した3月から半年間の新規入国は累計でおよそ59万人だった。感染拡大前の同時期に比べて4%の水準にとどまった。
2019年3~8月の外国人の新規入国は1497万人だった。水際対策の緩和を受けて22年8月の新規入国は前年同月比で5.8倍になったが、1日あたりの入国者数に上限もあってコロナ前の水準への回復は遠い。
政府は21年11月下旬に外国人の新規入国を原則停止した。ビジネス客や留学生は22年3月から受け入れ先による管理を条件に、観光客は6月から添乗員がいる団体ツアーに限りそれぞれ新規入国を認め、段階的に対策を緩めてきた。
日本人の帰国を含めた1日あたりの入国者数の枠も徐々に広げてきた。3月1日に上限を3500人から5000人に引き上げ、同14日に7000人、4月10日に1万人、6月1日に2万人へと増やした。
8月の総入国者は1日あたり1万7000人強と上限に近づいた。9月7日には5万人に上げ、すべての入国者に求めていた陰性証明書を免除し、3回目のワクチン接種を条件に入国できるようにした。
新型コロナウイルスの感染症法上の分類が2023年5月8日に季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行しました。関連ニュースをこちらでまとめてお読みいただけます。
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