航空旅客輸送は回復傾向、燃料高騰が航空会社圧迫=IATA

航空旅客輸送は回復傾向、燃料高騰が航空会社圧迫=IATA
国際航空運送協会(IATA)は7日、世界の航空業界は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)から回復の勢いを増しているものの、燃料価格高騰が航空会社の圧迫要因になると指摘した。ベルリン近郊の空港で7月撮影(2022年 ロイター/Michele Tantussi)
[ドバイ 7日 ロイター] - 国際航空運送協会(IATA)は7日、世界の航空業界は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)から回復の勢いを増しているものの、燃料価格高騰が航空会社の圧迫要因になると指摘した。
IATAによると、7月の旅客数と飛行距離を反映させた世界旅客輸送はコロナ禍前の2019年7月の水準の約75%。国内線需要が好調で、86.9%に回復したことが寄与した。
一方、国際線は67.9%にとどまった。
IATAのウォルシュ事務局長は記者団との電話会談で、北半球の夏場の需要や中国の国内活動の活発化が寄与して「底堅い回復」になったと指摘した。
ただ、ウォルシュ氏はジェット燃料価格の高騰が年内は航空会社のコスト基盤を圧迫し続けることになると警告し、航空会社の課題だと指摘した。
ウォルシュ氏は「ここ数カ月でヘッジに乗り出した航空会社があることは承知している。現在目の当たりにしている不安定さに対するある程度の防衛策だ」と述べた。

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