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インバウンドの聖地で観光DX 大阪・道頓堀 新交流拠点が3日オープン

道頓堀にオープンする観光交流拠点。街歩き動画を見ながらパネルにタッチすると情報が表示される=1日、大阪市中央区(南雲都撮影)
道頓堀にオープンする観光交流拠点。街歩き動画を見ながらパネルにタッチすると情報が表示される=1日、大阪市中央区(南雲都撮影)

JTBと、道頓堀商店会など10社・団体で構成する「道頓堀ナイトカルチャー創造協議会」は1日、大阪・道頓堀に3日オープンする新たな観光交流拠点を報道陣に公開した。観光のDX(デジタルトランスフォーメーション)を目指し、デジタル技術を活用した道頓堀や関西で話題の観光情報を発信し、流行に敏感な若者や今後のインバウンド(訪日外国人客)消費を増やす。

新拠点は「ピボット ベース ~トラベル カフェ アット トンボリ」。サイネージの動画をタップして手持ちのスマートフォンに店の情報を取り込んだり、眼鏡型のAR(拡張現実)端末で臨場感あふれる街の動画を楽しんだり、カフェとしても利用できる。

英・中・韓国語が話せるスタッフが常駐し、外国人向けのツアー情報も提供。道頓堀やミナミ地区に関する投稿を厳選して映し出すSNS連動型のサイネージもあり、「人気の観光スポットやグルメ情報をリアルタイムに知ることができる」(担当者)。

集客目標は年間で約9万6千人。JTBの北村豪(つよし)・執行役員西日本エリア広域代表は「ストレスなく旅行できる環境や新たな体験を提供するためにDXは欠かせない」としたうえで「道頓堀は大阪の魅力を凝縮した場所で、インバウンドの聖地でもある」とも述べ、回復後の訪日需要を取り込む重要拠点との考えを示した。

各種端末などには解析カメラやセンサーを付け、性別や年代など利用者の属性も把握できるようにした。利用客が端末を使った際の閲覧履歴によって関心や好みなども分析。拠点で提供するコンテンツの改善に役立てるほか、観光ニーズに沿った商品・サービスを開発するための情報として企業や自治体に有料で提供するという。(田村慶子)

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