中国大手航空3社、第2四半期赤字が拡大 ロックダウンで国内線打撃

中国大手航空3社、第2四半期赤字が拡大 ロックダウンで国内線打撃
 中国の国営大手航空3社の第2・四半期損益は合計で284億元(41億2000万ドル)の赤字だったことが30日に分かった。写真は上海の空港で2020年6月撮影(2022年 ロイター/Aly Song)
[北京/シドニー 30日 ロイター] - 中国の国営大手航空3社の第2・四半期損益は合計で284億元(41億2000万ドル)の赤字だったことが30日に分かった。上海で新型コロナウイルス感染拡大防止のための厳しいロックダウン(都市封鎖)が実施されたことなどから、主要国内路線の運航が滞ったためで、赤字額は3社とも第1・四半期を上回った。
上海に拠点を置く中国東方航空の純損失は109億元(第1・四半期は78億元)と、3社で最大。3月に墜落事故が起きたボーイング737-800を運航停止としていることも響いた。この事故の原因はなお判明していない。
北京を拠点とするフラッグキャリアの中国国際航空の赤字額は105億元(同89億元)、中国南方航空の赤字額は70億元(同45億元)となった。
3社の第2・四半期赤字額は、発表された上半期と第1・四半期の損益に基づいてロイターが独自に計算した。
上半期の3社合計赤字額は500億元近くで、前年同期の167億元をやはり大きく上回っている。
ジェフリーズのアナリストチームによると、中国の国内便運航は6月にやや持ち直したものの、7月に入って海南島や新疆ウイグル自治区、チベットなど人気観光地で感染者が増加して新たなロックダウンが行われ、再び状況が悪化したという。

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