JR九州系、京都市内で宿泊特化型ホテル 関西初の開業
JR九州ホテルズは京都市内に宿泊特化型ホテルを26日に開業すると発表した。JR九州グループが関西でホテルを開業するのは初めて。客室やロビーを京都を意識したデザインにしたのが特徴で、3~4人部屋を多くしてグループの観光客も宿泊できるようにした。価格帯は1部屋平均で2万円前後とし、新型コロナウイルス禍の収束後は年間8割強の稼働率を目指す。
JR九州グループが高価格帯の宿泊特化型ホテルとして展開する「THE BLOSSOM(ザブラッサム)」ブランドとし、京都市営地下鉄「五条駅」から徒歩2分の立地に開業した。全体の客室数は180室で、うち40室程度を3人以上で泊まれるようにした。九州などから京都を訪れた観光客やインバウンド(訪日外国人)などの利用を想定する。
休憩スペースなどには京都にゆかりのある芸術家の作品やアートを展示し、宿泊客が楽しめるように工夫した。朝食はビュッフェ形式とし、京都や九州の食材を使った料理を提供する。JR九州ホテルズの角谷英彦社長は「京都市内は価格帯の近い競合ホテルも多いが、レストランや大人数対応の部屋で差異化を図る」と話した。