JR九州の最終利益7・4倍 4~6月期連結決算

JR九州が発表した令和4年4~6月期連結決算は、売上高が前年同期比25・5%増の904億円、最終利益が7・4倍の69億円となり、4~6月期として2期連続の増収、増益だった。新型コロナウイルス禍での行動制限がなかったことから鉄道利用が回復し、保有する東京都内のオフィスビル売却益も寄与した。

鉄道の旅客運輸収入は40・3%増の275億円だった。鉄道事業の営業損益は、駅の人員配置の見直しなどコスト削減を進めた結果、25億円の黒字(前年同期は50億円の赤字)となり、3年ぶりに黒字転換した。ただ、7月以降は新型コロナ感染の再拡大によって、鉄道需要の回復ペースは鈍化しているという。

このほかホテルや流通・外食事業は厳しい状況が続いているが、施設の稼働率回復や収支改善の取り組みで、赤字幅は縮小した。

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