人手不足対策に注目 国内最大規模の外食・ホテル展示商談会

大阪産食材を出展する10事業者を集めた「大阪産(もん)パビリオン」=27日、大阪市住之江区(田村慶子撮影)
大阪産食材を出展する10事業者を集めた「大阪産(もん)パビリオン」=27日、大阪市住之江区(田村慶子撮影)

国内最大規模の外食・宿泊業向け展示・商談会「第14回ホテル・レストラン・ショー&フーデックスジャパンin関西2022」(一般社団法人日本能率協会など5団体主催)が27日、インテックス大阪(大阪市住之江区)で開幕した。毎年大阪で開催しており、今年は前回の約1・6倍となる137社が出展している。29日まで。

開幕に先立ち、日本能率協会の小宮太郎理事は「大変な課題に直面するサービス業界に少しでも力となるような機会を創出していく」とあいさつ。展示会の企画委員長として開会宣言をしたロイヤルホテルの蔭山秀一社長は「暗い話題にうつむくのではなく、明るい未来を信じてがんばっていきたい」とし、2025(令和7)年開催の大阪・関西万博などに期待を寄せた。

スマートフォンで予約時に登録した顔の情報で手続きができる自動チェックイン機=27日、大阪市住之江区(田村慶子撮影)
スマートフォンで予約時に登録した顔の情報で手続きができる自動チェックイン機=27日、大阪市住之江区(田村慶子撮影)

外食・宿泊業界では長年続いていた人手不足が新型コロナウイルス禍でさらに加速しており、展示会では紙帳票の作成がいらない厨房(ちゅうぼう)などの管理システム、顔認証システムを応用した自動チェックイン機といった、感染対策を兼ねた省力化製品・サービスが多数展示された。

海外からは米国、ギリシャ、パラグアイ、ベトナム、リトアニアの5カ国が出展。米国はカリフォルニア米やオリーブなど農産物を中心に、フレーバーに特色のある日本で未発売のウイスキーやジンも紹介した。また、観光の魅力を高める食文化として大阪産食材が注目を集めた。

会員限定記事会員サービス詳細