栃木市の栃木グランドホテル、一部を老人ホームに改装
栃木県栃木市の「栃木グランドホテル」は施設の一部エリアを改装し、老人ホーム「グランドまりそう」として2023年1月に開業する。新型コロナウイルス禍による宿泊客の減少や地域の高齢化を受け、好立地を生かして老人ホーム事業に参入する。
全部で56室ある客室のうち15室を老人ホーム用に改装する。月々の利用料金は賃料や光熱費、サービス料を含む基本料金15万円、食費6万2000円の計21万2000円を想定する。2人用の部屋も1室用意する方針だ。
具体的なサービス内容は今後詰めるが、将来的には医療・介護施設や娯楽施設などの併設も検討する。すでに22年3月から工事に着手しており、9月ごろに工事が完了する見込み。残りの41室は引き続きホテルとして運営する。
「栃木グランドホテル」は宴会場や飲食店などを備え、市役所やデパートにも近い栃木市の中心部に位置する。1959年の開業以来、地域と深く関わってきたが、コロナ禍による観光や宴会需要の低迷も踏まえ、新規事業として老人ホームの参入に踏み切った。
関連企業・業界