渋谷の東急百貨店本店跡、36階建ての大規模複合施設に 2027年度完成へ

2022年7月22日 17:10

印刷

大型複合施設の完成イメージ(東急発表資料より Image by Proloog/Copyright:Snohetta)

大型複合施設の完成イメージ(東急発表資料より Image by Proloog/Copyright:Snohetta)[写真拡大]

 2023年1月末で営業を終える東京・渋谷の東急百貨店本店(東京都渋谷区道玄坂)跡地に、高さ165メートルの大型複合施設が建設されることになった。東急、東急百貨店、不動産投資・開発のLキャタルトン・リアル・エステイトが「渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト」として進めるもので、商業施設や外資系ホテル、賃貸住宅などが入居して2027年度に完成させる計画。

【こちらも】小田急百貨店新宿店、10月2日で本館の営業終了 跡地に48階建て大型複合施設

 大型複合施設は地下4階、地上36階建て。地下1階から地上6階に商業施設、7、8階と10~15階に外資系ホテル、17~34階に賃貸住宅が入る。隣接する複合文化施設の「Bunkamura」と合計した延べ床面積は約11万7,000平方メートルとなる予定。Bunkamuraとの融合で新しい渋谷のランドマークを目指す。

 ホテルは香港や米国、中国でラグジュアリーホテルを展開するスワイヤー・ホテルズが日本初展開となる「ザ・ハウス・コレクティブ」を運営する。商業施設の概要は明らかにされていない。建築デザインは国際的に著名なノルウェーの建築デザイン事務所「スノヘッタ」が担当する。

 施設のキーコンセプトは「Tokyo’s Urban Retreat」。騒々しく、独自の文化が息づく渋谷で落ち着きや創造的な発展を提案する都会のオアシス、心身と社会的健康を体験できる場所を目指す。これを実現する中核施設として低層階に光が入る吹き抜けのアトリウム「ザ・ハイブ」、階段状の屋上庭園に緑を配置した「ザ・サンクチュアリ」を設ける。

 大型複合施設の建築に伴い、Bunkamuraはオーチャードホールを除いて2023年4月から長期休館し、大規模改修工事に入る。営業再開は2027年度中になる見込み。オーチャードホールは当面、休館中も週末を中心に限定営業を続ける。(記事:高田泰・記事一覧を見る

関連キーワード

関連記事